TIPS:IE7ProをインストールしたIE8で、マウスジェスチャーでタブを閉じるのが上手くいかない場合


対処法

1.レジストリエディタでHKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\MAIN というキーを探す
2.MAINをクリックすると右画面にズラッと項目が出るので、右画面で右クリックして新規→DWORD値を選択
3.新しい値の名前をTabProcGrowthと変える(値は0のまま。1にすると問題が起きました)
4.Windowsを再起動させる

※レジストリを操作します。もしもの時のために、レジストリのバックアップを取っておきましょう。


関連記事:猿頁 ≫ Blog Archive ≫ IE8 で IE7Pro を使うには

関連記事というかそのものズバリのページです。
TIPSということで、自分なりにまとめてみました。

IE7proをインストールすると、IE8でマウスジェスチャーが使えるようになるのですが、マウスジェスチャーでタブを閉じる操作をすると、50%ぐらいの確率でタブは閉じずに空白ページが開いてしまいます。
なぜこういうことが起きるのかというと、IE7では全てのタブが同じプロセスで動く仕様だったのが、IE8では数個のタブごとに別のプロセスで動く仕様になったためです。
IE7の問題点である「1つのタブが落ちるとブラウザ全部が落ちる」、いわゆるクラッシュ現象を改善するための仕様ですね。

そして、IE7proはタブを閉じる際、「タブが1つしかない場合には、ページは消すがタブそのものは残す」という制御が入っているようで、このため、数個のタブごとに別プロセスで動くIE8では、タブが閉じずに残るという現象が起きるようです。

この「数個のタブごとに別のプロセスで動く」というのをIE7のように「全てのタブが同じプロセスで動く」に変えるために、
HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\MAIN に TabProcGrowthというDWORD値を追加します。
もちろん、この設定によりクラッシュ対策は無くなりますが、IE8は使った限りでは動作が安定しているので、1つのプロセスにまとめても問題無いと思います。

また、関連記事内ではTabProcGrowthの値は0か1ということですが、1にすると問題が起きました。
Windows起動直後にIE8を起動すると、強制終了するようになってしまいました。
0に変えるとこの問題は起きなくなりましたので、当サイトでは0を推奨致します。

ちなみに、全てのタブを同じプロセスで動くようにすると、ちょっとしたメリットがあります。
「数個のタブごとに別のプロセスで動く」状態だと、タブを増やすごとにプロセスが増えてメモリが多く消費されます。
ですが、「全てのタブが同じプロセスで動く」状態だとプロセスは1つで済むので、メモリ消費を抑えることが出来ます。
XPであまりメモリを積んでないPCの場合にお勧めです。


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